岡山県倉敷市にて倉敷いぐさを製作されている今吉商店 今吉俊文さんの花筵 1畳です。
こちらは一見無地に見えますが、柄を幅方向に中心に向かって薄くする事でグラデーションを表現しています。
日本の伝統工芸品「畳」の材料でもあるい草で作られた花筵は熱を逃がしやすく、夏場でも涼しく快適に過ごせます。時折ふわっと感じる香りに癒やされます。
また柔らかく滑らかな肌触りなので、素足で触っても気持ちいいです。
そのい草を染色し織り込むことで可愛いらしい幾何学模様が表現されています。
【花莚について】
花筵は、江戸時代初期に岡山藩で考案されたとされています。当時は、藩主への献上品として作られていました。明治時代になると、一般庶民の間にも広まり、夏の敷物として広く使われるようになりました。
【今吉商店について】
今吉商店は、1897年に創業された倉敷市西阿知のいぐさ製品製造会社です。
創業者は今吉忠蔵氏で、当時は上敷や畳表の製造が主でした。
現在は4代目の今吉正行さんが、明治の創業当初と変わらない製法で畳や花ござをつくり続けています。
【サイズ】 幅 約88cm 長さ 約180cm
【素材】 いぐさ
※手仕事品の為、色味・大きさには若干の個体差がございます。
また、ご覧になる環境・画面によって色の見え方が異なる場合がありますのでご了承くださいませ。
【お手入れついて】
花筵は、水に濡れると傷みやすいので、基本的に水洗いできません。
汚れた場合は、固く絞った布で拭き取ってください。また、直射日光や高温多湿を避け、風通しの良い場所で保管してください。
長時間の天日干しは日焼けによる変色の原因になるためお避け下さい。
【倉敷いぐさ 今吉商店について 5代目店主 今吉俊文】
岡山県のい草の歴史は非常に古く、1800年以上とも言われています。
明治11年、花むしろの始祖磯崎眠亀が「錦莞莚(きんかんえん)」を完成させ、倉敷で織込花莚(花むしろ)産業が起こりました。
明治30年に創業者今吉忠蔵が息子、安二と共に、国内向けのい草製品一式卸問屋業「今吉商店」を創業し、2代目今吉安二は畳表・上敷、花莚の通信販売に意を注ぎ、3代目今吉瑛が安二を襲名して営業方針を一部変更し、当時観光機運の高まっていた倉敷美観地区での民芸品の製造・販売に意を注ぎました。2代目が開口した当時の大阪振替口座5580番は今吉商店の歴史を物語っています。
4代目に代わり、今吉正行はい草産業の衰退に危機を感じ、倉敷のい草産業を後世に残すため「倉敷いぐさ」の屋号を掲げ、「国産」特に岡山県産にこだわり、倉敷ブランド「花むしろ」を確立しました。
現店主5代目今吉俊文は地元倉敷でのい草の栽培と先人たちの築いた製織技術を一身に、継承と開発に取り組み、短巾物と言われる、い草小物だけでなく、技術の遂である花むしろを現代のかたちで提案し続けていきます。
販売価格 |
17,160円
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型番 |
nfeis134918 |
在庫状況 |
在庫 1 点 |